【経営コラム】アフターコロナの経営を考える!』(その2)

…目指すべきは『ダム経営』(松下幸之助先生)です。

 

 

…前回号からのつづきです。

 

■頑張りすぎる経営からの脱却!

 

目指すべきは『ダム経営』(松下幸之助先生)です。

 

◎以下は、『ダム経営』(松下幸之助先生)の要点です。

 

『ダム経営とは、経営に必要な人・モノ・金に余裕を持った経営をする方法のことです。例えば、工場で機械が100%動いていなければ利益が出ないようでは、何かがあればすぐに利益が出なくなります。そうではなく、80%稼働でも利益が出るようにしなければなりません。人に対しても同じです。社員の80%が働けば利益が出るようにすることを指します。資金についても、例えば、銀行から融資を受ける時にも、返済に余裕があるようにすることです。…ダム経営とは、人・モノ・金に余裕を持たせることです。』

 

◎以下、松下幸之助先生のダム経営の講演を聴いた経営者との有名なやり取りです。

 

(某経営者)「うちの会社は人も金も汲々としている。松下さんのような大企業はダム経営ができるかもしれませんが、我々のような小さな会社がダム経営をできるようにするにはどうすればいいのですか?」

 

(松下幸之助先生)「どうしたらダム経営ができるようになるのか、方法論は私にもわからない。しかし、そうなりたいと強く思うことが重要だ。」

 

■『ダム経営』(松下幸之助先生)を導入するためには…

 

◆正解は「そうなりたいと強く思うこと」(松下幸之助先生)です。これが松下幸之助先生のよく考えられた末のご回答です。

 

ただし、具体論として敢えて付け加えるならば、

 

◆その1:余計なものを徹底的に削ぎ取る経営を行うこと、ズバリ経営の【単純化(絞り込み)=Simple化】です。なぜなら、少なくない中小企業は、過去において長期間『増収と拡大』を第一義に経営してきました。その過程で、数多の余計なモノと事に埋もれています。結果として、経営資源が分散され、社内のありとあらゆるものが複雑になり、動きが悪くなっています。対応が遅くなり、ミスが多発し、全体にコスト高になっています。各商品やサービスの磨きこみも十分でなく、総花的な品揃え、サービスを提供しており、これといった強みもない状況に陥っているからです。経営が散らかっているのです。

 

◆その2:利益を優先する経営を行うこと、ズバリ経営の【高収益化=Profitable化】です。なぜなら、過去における長期間の『増収と拡大』一辺倒の経営は、時に利益をないがしろにしても仕方ないとの考え方を広く社内に浸透させてしまっているからです。『利益より売上、利益より規模の拡大』とする無言のスローガンを社内に根付かせてしまっています。

 

『減収(売上減)と規模の縮小』を一定期間容認し、【単純化(絞り込み)=Simple化】と【高収益化=Profitable化】を具体的な施策として取り組むことで、『ダム経営』の実現を目指すことを当面の課題とする経営に舵を切られることをお薦めします。経営が、会社が大きく変わるはずです。

 

人口減少に起因する市場規模の縮小、市場の成熟化、さらには働き方改革が急激に進む令和の時代には、過去の我武者羅に頑張る経営では到底生き延びて行けないように感じます。今こそ、『余力のある経営』を目指すべきではないでしょうか。

 

※昭和の高度成長期において、『ダム経営』を提唱された松下幸之助先生は、まさに『経営の神様』です。改めて敬意を表したいとの思いで一杯です。

 

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※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。

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