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【経営コラム】価格を上げることに積極的な経営を行ってください。

…コストの上昇を価格に転嫁してください。


円安が進んでいます。円安にはメリットもありますが、当然デ

メリットもあります。中小零細企業には、原材料の価格が上昇

する等のデメリットがあります。対応しなければなりません。


自社の商品やサービスの値段を上げざるを得ない局面が続きま

す。物価上昇トレンドに、上手に適合してください。


■価格転嫁してください。


原価が上昇すれば販売価格に転嫁する、これが常道です。

・(×)価格に転嫁できるかどうかで悩む。

・(○)どうすれば転嫁できるかで悩む。

後者で悩んでください。


○原価・仕入れ価格が上昇しても売価に転嫁できない、と結論

付ける経営者は少なくありません。これは安易すぎます。思考

放棄です。


○価格に転嫁しても、売上(利益)を落とさない方法を探す、

こう考えるべきではないでしょうか。原価・仕入れ価格の上昇

を売価に転嫁しながらも、売上(利益)を落とさない方法を考

える、このためには相応の努力が必要です。

A案、B案、C案、

それらの組合せなど、創意工夫と知恵が必要です。


■価格転嫁する、この選択をすることで、付加価値アップの必

然性が生まれます。


当面続く物価上昇局面において、価格転嫁を前提に創意工夫を

重ねていく会社様と、価格転嫁できないことを前提に創意工夫

を怠る会社様に分かれてしまうのでしょう。


○価格への転嫁は付加価値アップの試練を与えます。

商品やサービスへの創意工夫が求められます。


○価格の据え置きは、付加価値アップの意欲を奪います。

コストに対する過度の忍耐から、知恵の創造・付加価値アップ

は生まれません。


5年後・10年後、前者と後者には大きな差が生まれます。


■過去におけるこの考え方の差が、現時点の企業の優劣に表れ

ています。


価格の上昇に消極的な判断を続けてきた会社は、付加価値アッ

プへの挑戦を怠り、結果、値段を上げると売れない実態を余儀

なくされています。一方、価格の上昇に積極的に取り組んでき

た会社は、それに見合う付加価値アップへの挑戦を繰り返して

きました。結果、値段を上げても売上を落とさない企業力を構

築できています。


■自社の過去を振り返り、今後の価格戦略を構築してください。


1.原価や仕入れ価格の上昇分は、確実に価格転嫁してくださ

い。

2.価格転嫁するために、様々な創意工夫を行ってください。

この創意工夫こそが経営そのものです。

3.価格を上げることに積極的な経営を行ってください。


価格転嫁を行わない消極的な経営ではなく、より良いものを創

り出して単価アップを狙う経営を目指していただきたいと思っ

ています。後者の方が上手くいくことを、少なくとも歴史と統

計は証明しています。この機会に、自社の価格政策についても

ご再考いただければ幸いです。


※価格政策、利益を確保するための数値計画作り等についても

ご相談ください。


※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライ

アントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』

ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つ

ことを宣言いたします。

我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。

遠慮なくご相談ください。

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